テレホンカードやオレンジカードの裏面には『換金できません』の文字が必ず入っていますね。
では、バス共通カードはどうでしょうか。換金できません、の文字はありませんね。
バス共通カードは、表面の「回数乗車券」の文字が示すとおり、運送約款上は回数乗車券として取り扱うことになっています。
従って、使い残した回数券と同じ取り扱い基準で、払い戻しを受けることができます。
注意してほしいことが3点あります。
1)使用残額をそのまま払い戻すのではありません。
2)取扱手数料がかかります。
3)カード発行事業者の取扱窓口でしか払い戻しはできません。
まず、考え方から。回数乗車券というのは、同一路線の使用頻度の高い旅客や団体旅客の便宜を考えた割引乗車券です。
ですから、回数乗車券を使い切らずに払い戻す場合は、それまでの乗車分について普通運賃で乗車したものとみなされます。
で、その他に取扱手数料200円を差し引いた金額が払い戻し額になるわけです。
例を挙げましょう。5000円で購入したバス共通カード(使用可能額5850円)。210円区間を2回乗車した後払い戻す場合。
最初に支払った金額は5000円。で、これから210円を2回差し引き、4580円。それに、取扱手数料200円を引きます。
で、払い戻し額は4380円となるわけです。
払い戻し時点での使用可能額は5430円なのですごく損をした気分になりますけど、さほど理不尽じゃないでしょ。
まとめると、払い戻し算式は
| (発売金額)−(それまでに使用した乗車金額)−(手数料200円)=(払戻金額) |
もっとも、実務上は払い戻し時点の使用可能額を基準に算式が作られていて、
| (使用可能残額)−(そのカードのプレミアム額)−(手数料200円)=(払戻金額) |
払い戻し速算表を作ってみました。
| カード残額 | 5000円券
(使用可能額5850) |
3000円券
(使用可能額3360) |
1000円券
(使用可能額1100) |
| 5500円 | 4450円 | ||
| 5000円 | 3950円 | ||
| 4500円 | 3450円 | ||
| 4000円 | 2950円 | ||
| 3500円 | 2450円 | ||
| 3000円 | 1950円 | 2440円 | |
| 2500円 | 1450円 | 1940円 | |
| 2000円 | 950円 | 1440円 | |
| 1500円 | 450円 | 940円 | |
| 1000円 | 払い戻しできません | 440円 | 700円 |
| 500円 | 払い戻しできません | 払い戻しできません | 200円 |
あと、もう一つ。払い戻しの取り扱いは、カード記載の発行事業者の取扱窓口だけでできます。
つまり、鉄腕アトムのカードなら東急バスの営業所だけが窓口になりますし、立川バスや西東京バスのカードだと、東京23区内では払い戻しはできませんね。
バス共通カードといっても使用範囲が共通なのであって取扱窓口は共通ではありませんので。