(1)カード裏面の文字のひみつ

カードの裏を見て下さい。なにやら、いろいろな文字が書いてあります。
注意書き、よくわからないけど数字と記号…。ここでは、そんな文字のお話でも。

1.裏面の注意書きにも時代の変化あり
 裏面の注意書きにも、いくつか変遷があります。
 かつては、これでした。(「バスご利用の際」が「バス・都電ご利用の際」になっているバージョンもあるようだ)
(裏)

 ところがその後、埼玉県にバス共通カードが適用されるに及び、表記が変更されます。
 同時に、表面注意書きも「東京都・神奈川県・埼玉県の…」となり、埼玉県でも使えることがアピールされます。
(裏)
 (表)

 その後、東急バスから初のオリジナルカード「鉄腕アトム」が発売されたのを契機に、この表面の注意書きが裏面に反映される形で、再度表記が変更になりました。

 京成・新京成の2社が千葉県内でカード導入を始めたのにあわせ、99年春頃から、カード表記に「千葉県」が加わります。

 現在は、このとおり。「乗務員がカードをお預かりすることがあります」との表記が加わりました。これって、エラーカードのトラブルが多いことの裏返しでもあるんですが。

2.裏面の数字記号のこと
 
 カード裏面にはいかにも風な13桁の英数字が入っています。
 この英数字、一見してちゃんと取り決めがなされていそうに見えますが、実は結構いい加減です。
 とは言っても、ある程度は法則性がありますので、それをこちらでご紹介します。

●頭のアルファベットは発行事業者
 最初の1文字目は発行事業者です。ざっと書くと、B:横浜市交通局 D:川崎市交通局 E:相模鉄道 F:東急バス G:関東バス H:小田急バス I:国際興業 J:京成電鉄 K:京浜急行電鉄 L:京王電鉄 M:西武バス N:東武鉄道 O:東京都交通局 P:川崎鶴見臨港バス Q:江ノ島電鉄 R:富士急行 S:千葉中央バス T:新京成電鉄 U:西東京バス V:立川バス W:東京ベイシティ交通 X:千葉海浜交通 Y:千葉内陸バス Z:ちばレインボーバス
 ただし、京王バスは京王電鉄と同じLを使っています。これで、精算機構上この2社が区別されていないであろうことが推測されます。
 また、バスカードではもっとも長い実績を持つ神奈川中央交通はこのコード体系を使っていません。おそらく、バス共通カードより前に導入されていた「神奈中バスカード」との絡みと思われます。
 そして、2002年4月、25番目の発行事業者となる箱根登山鉄道にどのアルファベットを割り当てるかが注目されましたが、割当は小文字の"a"。ということは、あと24社まではOKってことなんですね。
●3桁目のアルファベットは券種
 3桁目のアルファベットは券種を表しています。もともとは3種類で、B:1000円券 C:3000円券 D:5000円券 となっていましたが、平成13年春より新規格500円券が登場し、これにAが割り振られました。また、現場からの発行要請が強い「小児専用カード」が将来作られる可能性もあり、これから増える可能性も捨てられません。
●4桁〜6桁目は製造日
 4桁目と5桁目で製造・発行年(西暦の下2桁)を表示し、6桁目で製造・発行月(10月〜12月はX・Y・Zを割り当て)を表示しています。
 通常カード(虹のデザイン)については、一度に大量発注しているためか、カードを買ってみたら半年前に作られたものだった…なんてのはよくある話ですね。
 それでは企画物の場合はどうかというと、ほとんどの事業者では発行日の前月や前々月を表示しています。つまり、製造月を表示しているわけです。
 注意すべきは、これは製造月であって、必ずしも発行順とは限らない点。この4〜6桁目を利用してカード発行順を分類する方もいるかもしれませんが、十分な注意が必要です。

3.注意書きの最後についている変な丸記号
 
 注意書きの最後には、変な丸記号がついています。

 この丸記号は、カードを作成しているメーカーを表示していて、現在KとTの2種類あります。
 このバリエーションについては、金券磁気信号を扱うというセキュリティ上の問題から、将来的にメーカーが増える可能性は考えにくく、これ以外のバージョンが将来出る可能性は極めて低いです。
 ちなみに、Kは共同印刷製です。ここは、この手の磁気入りカード(プリペイドカード)でトップシェアを誇るのだそうです。
 では、Tはどうでしょう。一説には凸版印刷だとか東京磁気印刷だとか言われていますが、巴川製紙所というのがどうやら正解のようです(東証1部上場のれっきとしたメーカーですよ)。
 それから、メーカーと発行事業者との関係ですが、基本的に関連性はないと思って間違いないです。
 なんでも、印刷メーカーはバス協会の方で発行枚数に応じて各社ごとに適宜割り当てているとかで、割り当てが変更になれば印刷メーカーも変更になるからです。